酒造りの袋

酒造りの袋

岐阜県飛騨市の渡辺酒造店が製造している「蓬莱大吟醸」と「蓬莱超吟しずく」の2品がモンドセレクションで最高金賞を受賞した。
この2品の日本酒はどちらも大吟醸酒で、兵庫県の酒米山田錦を35~40%精米した後、低温状態で通常の2倍の40日間かけて発酵します。普通酒ならここで圧搾機を使って酒袋から酒を絞り出すのです。ところが、この大吟醸酒は圧縮機は使用しません。吊るした酒袋から重力の働きで自然にしたたり落ちてくるお酒のしずくを集める製法を採用しているのです。この製法を「袋吊(づ)り」といいますが、手間がかかる分だけ仕上がりも満足いくものになります。まるで、熟した果実のような香りとコクのある味わいが醸し出されるのです。
お値段は「超吟しずく」は720ミリリットル入り5250円、「大吟醸」は1・8リットル入り5250円、720ミリリットル入り3150円です。庶民が簡単に飲める価格ではありませんが、記念日や大切な方への贈り物には良いお酒と思います。中日新聞の記事より引用

この酒袋は、綿の大糸を荒めに織った手織り木綿に柿渋を塗ったものを使っています。柿渋を塗ると布や繊維を固めて丈夫にする効果、防水効果、繊維の腐敗を防ぐ防腐効果など大きく3つのメリットがあるのです。柿渋は青い渋柿を潰して液をとり、その液を醗酵させたものです。
そして柿渋はお酒が醗酵するときにたんぱく質を沈めるはたらきがあり、お酒を透明にするのです。この酒袋を絞ってお酒を取り出した後に袋の中に残る粕を酒粕というのです。
現代の酒造りは絞り方そのものが変わってしまったので、酒袋を使うことはなくなっています。また酒袋は酒造りが終わると、もう一度柿渋を塗ってから次回の酒造りに使います。つまり何回も使い回ししているんですね。昔はお酒造りもエコだったんです。
今は使うことがなくなった酒袋をリサイクルして、かばんなどの小物にして販売している酒造メーカーもあるます。

2009年7月10日|

カテゴリー:袋ニュース